あなたはお得に資格取得ができる教育訓練給付金制度をご存じでしょうか?
教育訓練給付金とは一定の条件を満たしている人が、厚生労働大臣の指定する講座を受講した場合。
講座を受講するのにかかった費用の一部が返ってくる制度です。
資格やスキルを取得するために講座を受講したい。
という方は、自分に受給する資格があるのか確認してみませんか?
こちらの記事では
①教育訓練給付金を受けられる条件
②教育訓練給付金を申請する流れ
③教育訓練給付金にはどんな講座が該当するのか
を、紹介します。
この記事を読んで、申請をすればお得に資格を取得することができます。
ちなみに返ってくる費用は、毎月あなたが支払っている雇用保険から支払われますので、会社からもらうわけではありません。
受給する資格があれば、遠慮せずに申請しましょう。
教育訓練給付金の種類

教育訓練給付金には3つの種類があります。
それぞれの違いは以下の通りです。
種類 | 返ってくる割合 | 上限金額 | 主な講座 |
一般教育訓練 | 受講料の20% | 10万円まで | プログラミング WEBデザイン PCスキル |
特定一般教育訓練 | 受講料の40% | 20万円まで | 税理士 社労士 宅建士 |
専門実践教育訓練 | 受講料の70% | 40~120万円まで | 看護師 保育士 理学療法士 |
この記事では一般教育訓練について紹介をしていきます。
特定一般教育訓練、専門実践教育訓練については後日別の記事で紹介させて下さい。
一般教育訓練の教育訓練給付金で受け取れる金額
一般教育訓練の教育訓練給付金は、受講した講座の費用の20%が返ってきます。
例えば、受けた講座の代金が40,000円だったとすると、返ってくるのは8,000円となります。
申請しないと損ですね。
なお、返ってくる費用は最大10万円まで。
返ってくる費用が4,000円以下になる場合は支給の対象外になります。
(つまり20,000円以下の講座は該当しません。)
一般教育訓練の教育訓練給付金を申請できる条件

申請できる条件は、初めて支給を受ける人と2回目以降に受ける人で変わってきます。
一般教育訓練の教育訓練給付金の支給を受けるのが初めての人で
現在、仕事をしている人は、1年以上雇用保険を支払っていることが条件です。
現在、仕事を辞めている人は、退職して講座の受講を開始するまでの期間が1年以内であること。なおかつ、退職前に1年以上雇用保険に加入していることが条件です。
初めて支給を受ける人が1度に2つの講座を受けたとしても、お金が返ってくるのは1つの講座のみ。
申請が2回目の場合は、前回の受給から3年以上の期間を空けなければいけません。
もし、虚偽の内容を申請して不正受給をすると、もらったお金の返却に加えて詐欺罪として刑罰を受けることになります。
嘘の情報で申請するのはやめましょう。
一般教育訓練の教育訓練給付金を申請する流れ

教育訓練給付金を申請する流れは以下の通りです。
- 自分の受けたい講座が厚生労働大臣に指定されているか確認する
- 講座の主催者へ教育訓練給付金を申請したい旨を相談する
- ハローワークへ支給要件の照会を行う
- 厚生労働大臣指定の講座を最後まで受ける
- ハローワークへ教育訓練給付金の支給申請
- ハローワークから教育訓練給付金の支給
自分の受けたい講座が厚生労働大臣に指定されているか確認する
教育訓練給付金をもらうためには、厚生労働大臣が指定した講座でなければ対象になりません。
自分の受けたい講座が厚生労働大臣に指定されているか確認しましょう。
指定されている講座を調べる方法は後ほど紹介します。
教育訓練給付金を申請したい旨を相談する
受けたい講座が決まったら、講座の主催者に「教育訓練給付金を申請したい旨」を相談しておきましょう。
主催者としては講座を受けてほしいので、しっかりと説明をしてくれます。
次に説明する「教育訓練給付金支給要件紹介票」の書き方も聞いておきましょう。
ハローワークへ支給要件の照会を行う
自分が教育訓練給付金を受けられるかハローワークへ確認しましょう。
講座を受けた後で、該当しないとわかったらがっかりしますからね。
教育訓練給付金を受けられるか確認するには、ハローワークへ行って「教育訓練給付金支給要件紹介票」に必要事項を記入して提出して下さい。
用紙はこちらからダウンロードできます。
申請、問い合わせは最寄りのハローワークで大丈夫です。
なお、電話での確認は受け付けていませんので、手間はかかりますがハローワークへ行きましょう。
講座を修了する
次に講座を最後まで受けましょう。
途中でやめると、支給の対象ではなくなりますので注意して下さい。
また、講座の費用は先に自分で負担する形になります。
講座の代金の支払いで各種ポイントを使ってしまうと、返ってくる金額が変わるのでポイントは使わないようにしましょう。
ハローワークへ一般教育訓練の教育訓練給付金を申請
ハローワークへの申請は、受講終了日の翌日から数えて1ケ月以内となります。
遅れないように申請しましょう。
ハローワークから教育訓練給付金の支給
申請をして教育訓練給付金が返ってくるのは、ハローワークに申請をしてから約1週間後になります。
一般教育訓練の教育訓練給付金の対象になる講座

厚生労働大臣に指定されている講座か調べる方法は、こちらから検索することができます。
また、ユーキャンでは厚生労働大臣に指定されている講座を多く取り扱っています。
ユーキャンで実施されている一般教育訓練対象の講座(一部)
- 宅地建物取引士
- 第二種電気工事士
- 登録販売者
- ITパスポート
- ファイナンシャルプランナー
- 医療事務
- 簿記二級
その他の講座一覧はこちら
自分の受けたい講座があるか一度確認しておきましょう。
教育訓練給付金と似ている制度

教育訓練給付金と似ている制度を簡単に紹介しておきます。
気になるものがあれば、調べてみてください。
求職者支援制度
求職者支援制度とは、月に10万円の生活支援給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受けられる制度です。
パートやアルバイトの方、仕事を辞めた人が対象になります。
職業訓練受講給付金
職業訓練受講給付金とは、「失業保険を受ける資格がないが仕事を探している人」が対象の制度です。
対象の人はハローワークが指定する職業訓練を受講した上で、一定の条件をクリアすればお金がもらえます。
教育訓練給付金でお得に勉強しよう

こちらの記事では
- ①教育訓練給付金を受けられる条件
- ②教育訓練給付金を申請する流れ
- ③教育訓練給付金にはどんな講座が該当するのか
を、紹介しました。
資格やスキルを身に着ければ、転職や副業に活かすことができます。
お金はいくら貯金しても年に数%の利息しかつきません。
しかし、自己投資をすれば自己投資に費やしたお金よりも多くの収入を得るチャンスがあります。
早いうちから未来への自己投資を始めましょう。
その際は、教育訓練給付金の申請を忘れずに申請してお得に資格やスキルを身に着けてください。