「仕事を辞めたいけど、怖くて言えない。」
「上司に怒られそうで、どう切り出せばいいか分からない。」
そんな悩みを抱えていませんか。
まず伝えたいのは、その気持ちは決してあなただけではないということです。
僕も退職を伝える時は怖い気持ちでいっぱいでした。
真面目に働いてきた人ほど、辞めるときに強い“罪悪感”や“恐怖”を感じます。
でも、あなたが悪いわけではありません。それはあなたが
「人として優しい」
「責任感が強い」
証拠なのです。
こちらの記事では、退職を言い出せずに困っているあなたへ
- 辞めたいのになぜ言えない。怖いと感じるのか
- 怖い・言えないを乗り越える方法
- 退職後の不安を減らす方法
を解説しています。
この記事を読むころには、退職を伝えるための勇気が湧いているでしょう。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
なぜ「辞めたいのに言えない・怖い」と感じるのか?

多くの人が退職を切り出せないのは、心理的・職場的・社会的な要因が複雑に絡んでいます。
① 怒られる・否定されるのが怖い
上司に「なんで辞めるんだ」「迷惑だ」と怒られる場面を想像してしまい、その恐怖心がブレーキになります。
特に、職場で理不尽な言動を受けていると、人は「反論できない自分」を責めてしまいがちです。
② 周囲に迷惑をかけたくない
「自分が辞めたら他の人が困る」
「忙しい時期に申し訳ない」
そう考えてしまうのは、あなたが思いやりのある人だからです。
でも、仕事を続けることで自分が壊れてしまえば、本末転倒です。
自分のためにも勇気を持つ決断をしていきましょう。
③ 人間関係を壊したくない
退職を伝えることで「裏切り者と思われるかも」と感じ、人間関係の悪化を恐れてしまいます。
特に小さな職場や閉鎖的な環境では、プレッシャーが大きくなります。
④ 自信のなさ・自己否定
「本当に辞めていいのかな」
「ただの甘えじゃないか」
と考え、自分を責めていませんか?
ですが“辞めたい”と思う時点で、あなたの心と身体は限界を知らせています。
仕事を辞めたいと思うのは甘えではありません。
自分の人生をよりよくしたい思うからこそ悩み苦しんでいるのです。
⑤ 上司・職場の圧力
パワハラやモラハラ気質の上司がいる場合、
「言ったら何をされるか分からない」という恐怖から動けなくなります。
これはあなたの心の弱さが原因ではありません。
職場の環境が異常であることが原因なのです。
⑥ 生活や将来への不安
「次の仕事が見つからなかったら」
「お金がなくなったら」
そんな経済的不安も“怖いと思う気持ち”を増幅させます。
ただ、経済的不安は転職の際に使える制度を正しく使えば、無収入の期間を減らすことは可能です。
次で詳しく解説しますね。
「怖い」「言えない」を乗り越えるための5ステップ

① 自分の気持ちを書き出して整理する
頭の中でモヤモヤしているうちは、不安が膨らみます。
紙やスマホメモに、次のように書き出してみましょう。
- どんなときに「辞めたい」と思う?
- 何が一番つらい?
- 辞めたあとの理想の生活は?
こうして感情を「見える化」すれば、気持ちが整理され、冷静に判断できるようになります。
うさんくさいように聞こえるかもしれません。
ですが、頭で考えると疲れるだけなので紙に出力することで整理することが容易になります。一度やってみましょう!
② 信頼できる人に相談する
真面目な人ほど一人で抱え込んで「自分が悪い」と思い込みがちです。
家族・友人・同僚・カウンセラー・退職経験者など、話を聞いてくれる人に相談しましょう。
厚生労働省の「こころの耳」など、無料の相談窓口もあります。
人に話すだけで、怖さが半分になることもあります。
③ 退職の準備を進める
「不安」の正体の多くは「先が見えないこと」
具体的に準備を進めると、行動しやすくなります。
準備項目 | 内容 |
有給休暇 | 残日数を確認し、最終出勤日を逆算 |
退職届 | フォーマットを準備しておく |
貸与物 | 社員証・制服・PC・鍵などを整理 |
生活費 | 3ヶ月分を確保 or 失業保険で補う |
転職 | 転職サイト 転職エージェント ハローワーク登録 |
準備によって退職に対する不安を減らすことができます。
④ 上司に伝えるときは“相談ベース”で
いきなり上司に「辞めます!」と言う必要はありません。
まずは「相談したい」形で話すと、対立を避けられます。
例文①(体調や精神的な理由)
最近、体調が優れず、今後の働き方について考え直したいと思っています。
一度ご相談の時間をいただけますか。
例文②(家庭・将来を理由にする)
家族の事情や今後の生活を見直したく、退職を検討しています。
相談させていただければと思います。
このようにやわらかく伝えることで、相手の反発を抑えられます。
まずは、相談の形をとって相手の出方を見ましょう。
⑤ 「退職代行」を利用する
もう限界。上司と話すことすら怖い──。
そんなときは、退職代行サービスを使うのも立派な選択肢です。
退職代行を使えば、あなたの代わりに会社へ退職の意思を伝えてくれます。
退職代行を使えば
- 会社との直接連絡は一切必要なし
- 有給休暇の取得希望も交渉してもらえる
- 弁護士や労働組合が運営するサービスなら法的にも安全
僕は一度自分で勇気を出して退職を上司に伝えました。
しかし、「状況を改善するから」の一点張りで話が進みません。
そこで退職代行に依頼をして無事に退職することができました。
退職代行を使った際の体験談はこちらの記事で紹介しています。

退職代行は「逃げ」ではなく、自分を守るための盾です。
無理をして心や体を壊す前に、利用を検討してみてください。
退職後の不安を減らす3つの準備

① 必要書類をそろえる
退職後に必要な書類を会社から受け取ります。
- 離職票
- 源泉徴収票
- 健康保険資格喪失証明書
- 雇用保険被保険者証
これらは失業保険や再就職手続きに必要です。
② 失業保険・職業訓練の申請
退職後7日経過すると、ハローワークで手続き可能です。
自己都合退職でも、一定期間の待機後に最大150日分の給付金が受け取れます。
職業訓練を受けると、訓練手当+交通費が支給されることもあります。
③ 次のステップを考える
焦って就職先を決める必要はありません。
まずは「どんな働き方をしたいか」を見直す時間を持ちましょう。
転職サイト・転職エージェントを利用すれば、非公開求人や条件の良い職場を紹介してもらえます。
また「適職診断」や「キャリアカウンセリング」を受けるのもおすすめです。
まとめ|「怖い」と思うのは、真面目に働いてきた証拠

「辞めたいけど言えない」「怖い」と感じるのは、
あなたが仕事にも人にも誠実に向き合ってきた証拠です。
でも、我慢し続けて心や体を壊してしまっては、誰のためにもなりません。
退職は“逃げ”ではなく、自分の人生を守る選択です。
少しずつでも構いません。
自分の気持ちを整理する・相談する・準備を進める。
この3つを始めるだけで、状況は確実に変わっていきます。
「辞めたい」と思ったその瞬間が、あなたが自分を大切にする第一歩です。
どうか、その気持ちを無視しないでください。