上司に退職を伝えるのって勇気がいりますよね。
勇気をふりしぼって直属の上司に退職の意思を伝えたのに
- 退職するなんて会社を裏切る気か!
- 仕事を放棄して退職するなんて無責任だぞ!
- おまえなんてどこに行っても通用しないからな!
などとボロクソに言われたと思います。
退職することは悪い事なのかな。このまま頑張るしかないのか・・・
と思い悩んでいませんか?
退職は悪いことでは決してありません。
むしろボロクソ言ってくるような上司がいる職場は辞めるべきです。
そこでこちらの記事では
退職を申し出てボロクソに言われた時の対処方法を紹介します。
この記事の内容を実行すれば、ボロクソ言ってくる上司を相手にせず退職することができます。
退職まであと少しです。一緒に頑張りましょう!
退職の切り出し方をもう1度チェックしよう
ボロクソに言われて腹が立ったと思います。
「あのクソ上司め・・・」
と思う気持ちも痛いほどわかります。
しかし、ここでいったん冷静になってみましょう。
上司がボロクソに言ってくる理由の1つとして、「あなたの退職の切り出し方がマズかったから」という可能性があります。
ここで一度、あなたの退職の切り出し方がマズくなかったかチェックしましょう。
- 退職を伝えるのが上司が忙しい時間帯ではなかったか
- 退職の意思を伝えるのが遅くなかったか
- 時間をとってもらったお礼の言葉を忘れていないか
上司も人間ですから機嫌が悪いこともあります。
「部下が退職する」と聞いて、良い気分になる人はいないでしょう。
まずはあなた側で落ち度がないようにしてから改めて退職を申し出て下さい。
自分に落ち度がないことを確認できたら、自信を持って退職を申し出ましょう。
退職を申し出るのは悪い事ではない
上司がボロクソに言ってくるのは
- 部下が退職することで自分の評価が下がるから
- 自分の仕事が増えるから
- ここまで育ててやった自分に反抗されたから
こういった理由があるからです。
単に引き止めたいだけならば、こんなにボロクソに言ってくることはないでしょう。
ボロクソ言うことによって、あなたを縛り付けようとしているのです。
そもそも会社を退職することは悪い事ではありません。
退職についての法律はこのようになっています。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法 | e-Gov法令検索
このように退職の意思を申し出て2週間で退職が可能です。
また、雇用期間の決まっている人は以下のようになっています。
(やむを得ない事由による雇用の解除)
第六百二十八条 当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
民法 | e-Gov法令検索
こうした退職の権利を民法で定めていますし、労働者には職業選択の自由があります。
退職は会社への裏切り行為でも、無責任でもありません。
上司にボロクソ言われたからといって落ち込まずに、自信をもって退職の意思を伝えましょう。
ボロクソ言ってくる上司への対処方法
1度退職を申し出てボロクソ言われてしまったら
また同じように言われるんじゃないか
と2回目をなかなか言い出しにくいですよね。
そこで、上司に言い出しにくい場合の対処方法を紹介します。
ボロクソに言われた内容は書き留めておく
思い出すのも嫌なくらいボロクソに言われたかも知れません。
しかし、今後のために言われた内容を書き留めておきましょう。
- 上司からどんな発言があったのか。
- 自分はそれを聞いてどんな気持ちになったのか。
この2つを書き留めておいてください。
他の人に相談するときや退職をあきらめそうになった時に読み返してみましょう。
上司の上司や人事に申し出る
上司に言いにくいのであれば、上司のさらに上の上司や人事に退職を申し出ましょう。
なぜ、直属の上司に言わないのか
と聞かれたら退職を申し出た際に、ボロクソ言われたことを伝えましょう。
直属の上司が他の人に退職の相談をしたことを知ってしまった場合
なぜ、私のところに来ないんだ!!
と逆切れしてくる可能性があります。
そうした時は
あなたに申し出たらボロクソに言われたので、あなたには話したくない
とはっきり言ってあげましょう
退職を伝えた時点で短い付き合いになりますし、ボロクソに言われた時点で関係は破綻しています。
逆切れされても冷静に言葉を返しましょう。
また、上司の上司や人事に相談しても同じようにボロクソ言われるようならば、
会社として退職する人には否定的である。
ということかも知れません。
ここまでくれば徹底的に戦っていきましょう。
内容証明郵便で退職届を提出する
退職は口頭で伝えても効力があることを知っていますか?
メールやメッセージアプリで履歴を残せば、確実に退職の意思を伝えた。
という証拠が残ります。
一番良い形で言えば、内容証明郵便で退職届を送ること。でしょう。
内容証明郵便で送ると郵便が届いた履歴が残ります。
法的には退職届を内容証明郵便で送って、会社に届いた日から2週間後には退職ができるようになります。
内容証明郵便の送り方はこちらです。
会社が退職届を受け取ったことを第3者(郵便局)が証明してくれるのでメールやメッセージアプリよりも心強いですね。
第3者機関に相談する
それでも上司や会社が退職の手続きをとらない場合。
労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談しましょう。
どちらも無料で相談にのってくれます。
面倒を起こしたくない上司であれば、慌てて退職を認めてくれるでしょう。
ボロクソ言われてもバックれるのはダメ!
退職届を出さずに会社をバックれてしまおう。
と考えているならばやめましょう。
バックれて無断欠勤を続けると懲戒解雇処分になってしまいます。
懲戒解雇になると転職活動に影響が出てしまい、最悪の場合は再就職ができなくなります。
ボロクソ言ってくるような人のために人生を棒に振る必要はありません。
今後のためにもバックれだけは避けてください。
ボロクソに言われた時の最終手段は退職代行を利用する
以上の方法を使えば自力で退職が可能です。
しかし、無事に退職届を受け取ってもらっても、退職までの期間は出勤しなければいけません。
ボロクソに言ってくる上司であれば、退職までどんな扱いをしてくるのかわからないですよね。
退職まで上司と接触したくない、出勤したくない場合は退職代行の利用を検討しましょう。
退職代行とは、あなたの代わりに退職の意思を会社に伝えてくれるサービスです。
通常、退職を申し出たら最低2週間は出勤しなければいけません。
しかし、退職代行に交渉してもらえば
- 有給休暇を使用して2週間後に退職
- 体調不良を理由に欠勤して2週間後に退職
- 会社が認めれば即日退職が可能
となっています。
退職代行を利用すればお金はかかってしまいますが
精神的負担をかけずに退職ができる
退職までの2週間を有意義に使える
ボロクソに言ってくる上司への仕返しになる
こういったメリットがあります。
私は、退職代行を使って退職しました。
退職代行を利用した際の体験談は、こちらの記事で紹介しています。
ぜひ、参考にされて下さい。
ボロクソに言ってくる上司には遠慮せずに退職を!
こちらの記事では、退職を申し出てボロクソに言われた時の対処方法を紹介しました。
できれば円満に退職したいところです。
しかし、上司の態度が変わらない場合は致し方ありません。
こちらも強硬手段に出ましょう。
上司にボロクソ言われたからと言って退職をあきらめないでください。
自分を犠牲にする考えはやめましょう。
1日でも早く退職できることをお祈りいたします。