退職代行を利用するときのひとつ疑問として「残してきた荷物はどうなるのか?」がありますよね。
結論を言えば、会社や社宅に残してしまった荷物も退職代行業者を介して会社の人に送ってもらえます。
自分で取りに行く必要はないので安心してください。
そこで今回は退職代行を使った際の荷物の扱いについて、よくある疑問をまとめました。
会社にある荷物は取りに行かないといけない?
会社にある荷物は取りに行かなくていいので、安心してください。
退職代行を利用すると、依頼した翌日から退職日まで会社に出勤しなくて済みます。
たとえ「直接取りに来い」と言われても応じる必要もありません。
退職代行業者が、会社に荷物を送ってもらうよう伝えてくれます。
荷物を郵送してもらう流れはこちら。
- (できれば)荷物をまとめる
- 退職代行サービスに申し込む
- 退職代行を通じて荷物を送ってもらうよう伝える
- 職場から荷物を受け取る
ただし、会社が指示通りに荷物をあなたの自宅に届けるかどうかはわからないので、必要なものや大切なものは事前に持ち帰っておいた方が無難です。
荷物を送ってもらう場合、料金は誰が負担する?
会社に残っている私物を送ってもらう場合は、一般的には受け取り側である退職者が負担します(着払い)。
そのため、会社によっては嫌がらせとして、荷物が少なくても大きなサイズで送ってくる場合があります。
余計な送料をかけたくないなら
「自分で持ち帰る」
「小さなサイズの段ボール箱に詰めておく」
などの工夫が必要です。
荷物の量を最小限に抑えることでトラブルを回避し、送料の負担を軽減できます。
荷物はまとめておいたほうがいい?
会社には意外と私物がたくさんあります。
特に長く勤めている場合は、思った以上にデスクやロッカーに置いているので忘れずに回収しましょう。
- 文具、事務用品
- 書籍
- マグカップ、マイ箸
- スリッパ
- ブランケット
- カーディガン
- ハンドクリーム、リップクリーム
- インスタントコーヒー、お菓子
退職代行業者を通じて会社に私物を郵送してもらうよう伝えますが、事前にまとめておくとスムーズです。
会社の人は、あなたの私物をすべて把握していない可能性が高く、見落としてしまうかもしれません。
また、「マグカップは給湯室にあって、色は白で…」と何度もやり取りをするのは手間ですよね。
もし「荷物を整理し始めたら、周りの人に不審がられるのではないか」と不安なら、ロッカーや机の引き出しに収納しておくだけでも構いません。
簡単でいいので、荷物はまとめておくことをおすすめしますよ。
会社が勝手に荷物を処分してしまわない?
基本的には会社が勝手に荷物を処分することはありません。
私物を無断で処分すると、損害賠償請求や器物損壊罪などの法的な問題を引き起こす可能性があるからです。
ただし、だからと言って放置は避けるべきです。
会社側も残った荷物をどうすればよいか困るでしょうし、あなた自身も荷物を手元に戻してほしいはずです。
退職代行を利用して、辞職の意思と同時に荷物を送ってもらうように伝えましょう。
そうすれば会社側もいつまでも保管せずに済みますし、あなたはスムーズに荷物を回収できますよ。
社宅や寮の荷物も回収できる?
社宅や寮に住んでいる場合も、退職代行を利用して私物を回収できます。
※備え付けの家具や家電は会社の所有物となるため、そのまま置いておく必要があります。
社宅や寮を退去する場合には、事前に退去期日を確認し、退職代行を実行する日を検討しましょう。
そして、退職日に向けて、私物を「必要なもの」と「処分するもの」とに分けていきます。
退職を悟られたくない場合、家具・家電は誰かに譲るよりも
- 「実家に運ぶ」
- 「新しい住居に運ぶ」
ほうがいいでしょう。
もし、どうしても精神的につらく、今すぐ退職代行を依頼したいという場合は、会社の人に荷物を郵送してもらうこともできます。
ただし、会社の人に手間をかけさせてしまう上に、郵送料・配達料が高額になるので、事前に準備しておくとベターです。
自宅にある会社の備品・貸与品はどうする?
自宅に制服や鍵が残っていても、直接返しに行く必要はありません。
- 健康保険証
- 作業着・制服
- 会社や事務所の鍵
- 名札・社員証・IDカード
- 社用携帯
- 自分の名刺、交換した名刺
- 会社から支給されたパソコン・タブレット端末・携帯
- 仕事関係の書類やデータ
- 通勤定期
- 会社の資金で購入した備品
備品・貸与品は郵送で会社に送ればOKですが、返却漏れがあると大きなトラブルに発展してしまいます。
会社によって必要な返却物は異なるので、事前に確認しておきましょう。
また、
「まだ届いてないが、本当に送ったのか」
「あとどのくらいで到着するのか」
などのやり取りを回避する為に追跡できる郵送方法を選ぶといいですね。
荷物を出した後すぐに「お問い合せ送り状番号」を伝えておけば、相手も安心するでしょう。
退職代行なら荷物が残っていても大丈夫
今回は退職代行を使った場合の「荷物はどうなる?」「処分されてしまう?」といった疑問に答えました。
会社や社宅に荷物を残したままでも、退職代行業者を経由して会社の人に送ってもらえるので、自分自身で荷物を取りに行く必要はありません。
荷物の心配はしなくていいので、ぜひ一歩を踏み出してくださいね。
ちなみに私物の持ち帰り以外に必要な退職代行の準備はこちらの記事で紹介しています。
ぜひ、参考にされてくださいね。