あなたの退職の意思を代わりに伝えてくれる退職代行サービス。
退職代行は申し込んだ日にでも利用できるサービスです。
しかし
申し込む前に何をやっておけば良いのかわからないよ。
と悩んでいませんか?
私自身は退職代行を利用した経験があり
退職後の生活資金をもっと考えておけばよかった・・・
と後悔した経験があります。そういった準備不足の経験をふまえて
こちらの記事では、退職代行を利用する前にやっておくべき準備について紹介します。
この記事を最後まで読んでいただければ、準備不足で後悔することはありません。
退職代行を検討している人、退職代行を利用する人は、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
では、早速紹介していきます。
X(旧ツイッター)でこのようなコメントをいただきました(^^)/
退職代行を実行する前から退職後までの事前準備
やっておくべき事前の準備を3ステップに分けました。
- ステップ1 退職後に向けての事前準備
- ステップ2 退職代行を申し込むまでの事前準備
- ステップ3 退職代行を実行するまでの事前準備
では、ステップ1の退職後に向けての事前準備から始めていきます。
ステップ1 退職後に向けての事前準備
退職後の生活費を事前に準備する
退職後の転職先が決まっていなければ、収入がありません。
退職代行を利用して退職した後の生活費を、失業保険でまかなおうと考えていませんか?
退職代行を使った場合、自己都合退職となる可能性が高いです。
よって退職後に支給される失業保険は、退職の2~3ケ月後から支給となります。
支給が2~3ケ月後だと生活に困ってしまう場合は、失業保険をもらう以外に最低でも2ケ月分の生活費を確保しておく必要があるでしょう。
失業保険以外で生活費を確保するには以下のような方法があります。
傷病手当金
- うつ病
- 自律神経失調症
- 適応障害
- ケガ
などで働けない状態であれば、傷病手当金を受け取ることができます。
傷病手当金は毎月支払っている社会保険料のうちの健康保険から支払われます。
病気やケガで働けない状態の人は、傷病手当金を申請してから退職しましょう。
退職後も傷病手当金は受け取ることができます。
可能であれば、働けない状態のうちは会社を休職することをおすすめします。
働ける状態になってから退職しましょう。
会社を休職する方法や傷病手当金の申請方法は、こちらの記事で詳しく解説いたします。
退職金
会社の就業規則や雇用契約書、労働契約書に退職金に関する記載があれば、退職金を受け取れます。
退職金に関して記載があるか
- 就業規則
- 雇用契約書
- 労働契約書
を確認しましょう。
退職金に関して記載がなくても、会社の慣習として支払われることがあります。
退職代行を通じて、会社に退職金が出るか聞いてもらうようにしましょう。
アルバイトをする
ハローワークに失業保険の申請をする前や申請した後の待期期間以外はアルバイトができます。
転職活動をしながらアルバイトをするか検討しましょう。
失業保険を申請した後の待期期間以降のアルバイトは、ハローワークに申請が必要です。
申請した労働日数や労働時間によっては、失業保険が減額されたり、支給されなかったりします。
退職後にアルバイトをする場合は、ハローワークに申請方法などを相談した上でアルバイトをしましょう。
お金を借りる
- 貯金がない
- 傷病手当金の受給者に該当しない
- 退職金がない
- 転職活動でアルバイトできない
こういった場合は、消費者金融や銀行からお金を借りましょう。
借りたお金はあくまで転職が決まるまでの生活費として使ってください。
転職が決まった時点で、残りのお金を返せば返済金額が少なくて済みます。
失業保険を受け取れるまでの生活費としてお金を借りてください。
退職後、無職の間はお金を借りる審査が厳しくなります。
お金を借りるならば審査が通りやすい、退職前に借りておきましょう。
退職後に受け取る書類と退職後の手続きの確認
退職後の手続きは自分で行わなければいけません。
退職後に行う手続きは以下の4つです。
- 失業保険の申請
- 健康保険の切り替え
- 年金の切り替え
- 確定申告
詳しい手続きの内容、必要な書類は『こちらの記事』にまとめています。
読んで把握しておきましょう。
退職する前に転職活動を始めておく
転職先は退職前に探しておきましょう。
退職した後は、会社から解放された安心感で気が抜けてしまいます。
そうなると、なかなか転職に向けて動き出す気分になりません。
これは私の経験です。貯金を崩しながらダラダラと過ごしてしまいました。
さらに次の仕事をはじめるまでに仕事をしていないブランクがあると、会社側の印象が悪くなり、転職に不利になります。
会社から解放されてゆっくりしたい気持ちはあるでしょうが
- どんな仕事に就きたいか
- その仕事に就くためには何が必要か
調べておくだけでもだいぶ違いますよ。
退職後にすぐ動き出せるように方向性を決めておきましょう。
転職エージェントの活用
転職活動をされる際に、転職エージェントを使うこともあるでしょう。
- 求人の紹介
- 職務経歴書の添削
- 面接の対策と練習
- 応募する会社との交渉
等のさまざまなサポートを無料でしてくれる便利なサービスです。
しかし、転職エージェントの活用方法を知らないと、効率的に転職活動を行うことができません。
転職エージェントの活用方法は『こちらの記事』にまとめています。
ここまでで、ステップ1の退職後に向けての事前準備が完了しました。
次のステップ2 退職代行を申し込むまでの事前準備をしていきましょう。
ステップ2 退職代行に申し込むまでの事前準備
退職代行に申し込む際は、必要事項を伝えておく必要があります。
事前に調べておいて、申し込みの前に慌てないようにしましょう。
調べておくことを5つ紹介しておきます。
退職代行を申し込む前に確認しておくこと
①有給休暇の残日数を確認
有給休暇が残っている場合はしっかりと消化して退職したいですよね。
有給休暇の日数がわかるように、自分の勤続年数を調べておきましょう。
有給休暇を確認する方法
- (ボイスレコーダーを仕込んで)上司に確認する。
- 給与明細を見る。
実際の有給休暇の残り日数がわかれば把握しておいてください。
弁護士や労働組合の退職代行業者を通じて会社と交渉すれば、有給休暇を消化して退職できます。
「有給休暇の消化をしたい」などの交渉は、弁護士または労働組合法人が運営する退職代行しかできません。
この2者以外が会社に交渉を持ちかけると非弁行為という違法行為になるので注意が必要です。
交渉ができないのに「交渉できる。」と偽って活動している業者がいますので気をつけてください。
②雇用形態・雇用期間
自分の雇用形態を調べておきます。
- 正社員
- 契約社員
- 有期雇用
- 無期雇用
雇用期間の定めがある場合は、いつまでの雇用なのか調べておいてください。
雇用形態、雇用期間によって退職の条件が変わります。
退職代行業者に雇用形態と雇用期間を伝えれば、適切に退職まで導いてくれるので安心してください。
③会社への要望事項
退職代行は勝手に色々やってくれません。
会社への要望は自分で退職代行業者に「これを会社に要望してほしい。」と言っておく必要があります。
言わなかった要望は、かないませんので十分に注意してください。
よくある要望事項をまとめましたので、参考にされてください。
書類 | 使用用途 |
離職票 | 再就職先への提出 失業保険の申請 |
健康保険被保険者証 | 健康保険の任意継続 国民健康保険への切り替え |
雇用保険被保険者証 | 再就職先への提出 失業保険の申請 |
源泉徴収票 | 年末調整 確定申告 |
年金手帳または基礎年金番号通知書 | 国民年金への切り替え |
退職証明書 | 再就職先から求められた場合に提出 |
忘れずに退職代行業者に伝えて、対応可能か確認した上で、会社と交渉してもらいましょう。
特に⑥の「退職後に必要な書類を送ってほしい」は必要な書類を1つ1つ挙げて伝えてください。
退職代行に要望事項を伝えて
要望を会社に伝えます・・・
だけの返答では、本当に伝えるだけで交渉してくれない可能性があります。
要望事項を伝えて返答が
最後まで会社と交渉します!
と答えてくれる業者を選びましょう。
おすすめは退職代行ガーディアンと退職代行モームリの2社です。
④会社の連絡先、退職を伝える相手、相手の部署
退職代行業者が、あなたの退職の意思を誰に伝えれば良いのかわかるようにしておきましょう
- 会社の連絡先
- 退職を伝える相手
- 相手の部署
を確認してください。
退職を伝える相手は、2人ほど用意しておきましょう。
退職の意思を伝える相手が休みの場合や外出している場合があるからです。
退職の意思を伝える相手が休みや外出中の場合、連絡がつかずに退職の話が進みません。
話がすすまないと、退職代行からの報告はどんどん遅くなります。
退職できたのか、報告がないな・・不安。
いつまでも不安な気持ちで過ごすことになってつらい思いをします。
退職代行が電話する相手は複数用意しておいて、スムーズに連絡がつきやすい状態にしておきましょう。
⑤退職代行希望日
退職代行をしてほしい日(退職代行希望日)を決めておきましょう。
退職代行希望日に退職代行業者が会社へ電話して、あなたの退職の意思を伝えます。
会社が即日退職を認めれば、退職代行希望日が退職日になります。
有給休暇を消化して退職する場合は、退職代行希望日から2週間後が退職日になります。
退職代行希望日は欠勤することになります。
欠勤の連絡を会社にしたくない人は、自分が休みの日に退職代行をしてもらうようにしましょう。
退職代行の費用を用意する。
退職代行は、料金を支払わないと実行されません。
クレジットカードや振り込みでの支払いになるので事前に用意しておきましょう。
ここまでで、ステップ2 退職代行を申し込むまでの事前準備が完了しました。
次に、ステップ3 退職代行を実行するまでの事前準備を行っていきます。
ステップ3 退職代行を実行するまでの事前準備
退職代行を実行するまでに4つの準備を行っていきます。
- 私物の持ち帰り
- ひきつぐ資料と情報の準備
- 貸与物の返却
- 社宅(寮)からの引っ越し
- 退職届の準備
この準備が不十分だと会社とのやりとりが増えて面倒です。
やりとりを最小限にするためにもしっかり準備しましょう。
①私物の持ち帰り
私物は持ち帰っておきましょう。
持ち帰るのを忘れていた場合は、退職代行を通じて「着払いで自宅に送ってください。」と依頼して下さい。
ただし、会社に「荷物を送る義務」はありません。勝手に処分される可能性があります。
私物を持ち帰っておけば
私物は残っていないので不要なものは処分してください。
と伝えるだけで済みます。
処分されたくない大事な私物は必ず持ち帰ってください。
②ひきつぐ資料と情報の整理
自分が保管している資料は整理しておきましょう。
ひきつぎの資料が残っていなくて、会社に損害が出た場合に損害賠償請求される恐れがあるからです。
- 紙ベースの資料は種類ごとに分けておく
- パッと見て何の資料なのか分かるようしておく
- パソコン内のデータはフォルダに投げ込んでおく
- フォルダ名は誰が見ても分かるような名前にしておく。
こうしておけば、退職した後に確認の電話がくることはありません。
資料に限らず、ひきつぐ情報も整理しておきましょう。
例えば
- 受け持っている担当企業の情報
- 中途半端に残ってしまった仕事の情報
ひきつぎのために出社する必要はありませんが、業務はひきつぐ必要があります。
事前にやっておけば、会社と無駄なやりとりが生まれないので安心ですよ。
③貸与物の返却
会社から貸与されている物は、退職代行の前日までに会社に置いておきましょう。
よくある貸与物
- パソコン
- 携帯電話
- 制服
- 名刺
- 健康保険証
- 社員証
制服はクリーニングに出してから返却します。
制服がないぞ!どこだ!
と言われる前に、クリーニングに出すことを、退職代行を通じて会社に伝えておきましょう。
健康保険証は
- 今後の手続きのためコピーをとっておく。
- 返却の際は送った証拠が残るように簡易書留で送る。
このようにしてください。健康保険証は退職当日まで使用可能です。
④社宅(寮)からの引っ越し
社宅や会社の寮に住んでいる人は、退職代行の実行日までに引っ越しておきましょう。
社宅や寮から引っ越す場合、会社の人の立ち合いが必要になる場合があるからです。
退職代行を使った後に、会社の人と会いたくないですよね…
「恋人と同棲することになったから」「良い部屋を見つけたから」
と適当な理由をつければ、あやしまれずに済むと思います。
⑤退職届の準備
退職代行を利用しても退職届の提出を求められる場合があります。
会社のフォーマットがあれば、フォーマットを使って退職届を作成しておきましょう。
退職日が決まったら退職日を記入して会社に郵送してください。
ここまででステップ3 退職代行を実行するまでの事前準備が完了しました。
これで事前の準備は完了です。最後に準備に漏れがないかチェックしていきましょう。
退職代行の事前準備チェックリスト
この記事のまとめです。準備するためのチェックリストとしても使えますので、ぜひ利用してください。
用意しておくもの
- 2~3ケ月分の生活費
- 転職の方向性の決定
- 退職届の作成
- 退職代行の費用
知っておきたいこと
- 退職後の手続きに必要な書類
- 失業保険の申請方法
- 健康保険の切り替え方法
- 年金の切り替え方法
- 確定申告の方法
確認しておくこと
- 有給休暇の残日数
- 勤続年数
- 雇用形態 雇用期間
- 退職の意思を伝える相手(2人)
やっておくこと
- 私物の持ち帰り
- ひきつぐ資料の整理
- 貸与物の返却
- 制服のクリーニング
- 健康保険証のコピー(返却は簡易書留)
- 社宅(寮)から引っ越す
- 用意しておいた要望事項を退職代行へ伝えておく
- 退職代行希望日の設定
- 退職代行に依頼する会社への要望
長くなりましたが、これで準備はカンペキです!
しっかりと準備して退職代行当日を迎えてください。
あなたが1日でも早く退職できるように応援しています。
退職代行を使ってみた実際の体験談も公開中です。
私が使ったのは退職代行ガーディアンです。
労働組合運営の退職代行なので、有給休暇の消化交渉などが行えます。
詳しい体験談は、こちらの記事で紹介していますのでぜひ読んでみてください。